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【長崎県雲仙市】橘神社

長崎県雲仙市鎮座の橘神社

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橘中佐(周太)生家由緒

 この建物は、当神社の祭神橘中佐が、慶應元年(1865年)■々の声をあげられたゆかりの生誕の家の一部であります。

 橘家は有名な楠正成の支族で、今から約450年前の享禄二年(1529年)近畿地方からこの地に移住、橘姓を称し、代々大庄屋をつとめ、治績をあげ里人斉しく「本家」と称し尊敬された旧家でありました。もとこの家は本町より田代原を経て、城下町島原へ通ずるいわゆる殿様道と言われていた御道筋、現在の県道平石千々石線に沿う小倉名字馬場の中心にあり別揚図のとおり、母屋を中心に門・石垣・堀をめぐらした広大な敷地に厩舎・土蔵等を配した典型的な地方豪族の溝でありました。

 屋根裏に残されていた棟魂板に天保二年(1831年)と記録があり、今から約150年前の造作と推量されます。

 昭和三十四年橘家の屋敷が、長崎営林署貯木場用地に転用される際、橘家の縁家にあたる小浜町の旧家湯元の本多大一氏のご厚意により、この生家の屋敷の部分だけを敷地の一隅に移転存置されていたものを、この度、橘中佐没後七十周年の記念事業の一環として町内外有志の浄財、ご芳志により当境内に修復移転したものであります。

 最近生活様式の都市化に伴い建築も近代化が進むなかに、茅葺、瓦庇のこの古風なたたずまいは文化財としても貴重な建物で、中佐の遺徳を偲ぶ一象徴として永く保存したいものであります。


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橘中佐生家
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拝殿
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本殿
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神社名 橘神社
住所 長崎県雲仙市千々石町己529
TEL 0957-37-2538
御祭神 橘周太中佐
創建年  
社格  
建築様式  
駐車場
御朱印