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【宮崎県日南市】堀川橋

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堀川橋は、堀川運河の掘削により分断された油津の町をつなぐ橋として、明治36年(1903)飫肥の石工 石井文吉によって架けられた単アーチの石橋である。吾平津神社(通称:乙姫神社)の参道橋の役割も兼ねているため、乙姫橋とも呼ばれている。

 明治の中頃までは油津板橋という木橋があったが、永久橋を望む油津町民の願いから、約4年の歳月をかけ石橋へと架け替えられた。堀川橋の下流側には、現在でも油津板橋の橋脚を立てたと思われる岩を彫り込んだ円形の穴を見ることができる。また、船の航行ができるよう橋のアーチを高くする必要があったため、両岸の道路を約3mかさ上げしている。このため、堀川橋周辺の家屋には、道路に面する2階が玄関となる家屋があり、独特の景観となっている。

 堀川橋周辺は、港町油津と堀川運河の代表的な歴史的景観であり、平成4年(1992)には「男はつらいよ 寅次郎の青春(第45咋)」のロケ地となった。


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堀川橋

 

遺跡名 堀川橋
住所 宮崎県日南市油津1丁目1−5
TEL  
年代 1903~
指定区分 登録有形文化財
駐車場