【大分県日田市】高塚愛宕地蔵尊
豊後国日田郡馬原村高塚愛宕地蔵尊は、天平時代(八世紀半)高僧行基が諸国巡歴の時、求来里村杉原(日田市神来町元宮)に宿り、ついで馬原村岩松ヶ峯(鞍形尾)の八幡宮参詣ののち、東方高塚の里で地蔵菩薩の御利益を祈られたことによります。
ある闇夜大銀杏の枝に金色の美しく光っているものが見えましたのでお供の者が登って見ると、五色の光の中に地蔵大菩薩の尊号の三個の宝珠が見られました。行基はさらに心をこめて「国の平和と国民の幸福のしるしとして、この宝珠が形を変えて現れますように」とお祈りして夜あけに自分で銀杏の枝に登って御覧になりますと大きな乳房の形をしたものがありました。
大よろこびの行基が「この霊物に祈れば一切の功徳が授かるであろう」と言って、それを投げ上げると霊妙なひびきが十方に流れて霊物は天空はるかに昇って行きました。
そののち行基は一体の地蔵菩薩の木像を彫刻して帰京されましたが、天暦六年(952年)高塚の里の人々は御堂を建てて行基木彫の尊像を安置したと伝えられております。
拝殿
寺名 | 高塚愛宕地蔵尊 |
住所 | 大分県日田市天瀬町馬原3740 |
TEL | 0120-417-381 |
本尊 | 地蔵菩薩 |
創建年 | 952年 |
駐車場 | |
備考 |