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【福岡県宗像市】八所宮

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平和の洪鐘の由来

 この「平和の洪鐘」は今を去ること六百年前第百代後小松天皇の慶永五年(紀元2054年、西暦1394年)に乱世を憂いわが八所宮の氏子十一ヶ村の人々が平和を念願して心血をそそぎ愛しわが娘を売って浄財をあつめてこの洪鐘を奉納したのでありますが不幸にして百七九年後の紀元2233年、西暦1573年の天正年間(第百六代正親町天皇)に豊臣秀吉が九州来征の帰途広島県厳島神社に移してしまいました。

 それから七十一年後(紀元2034年、西暦1644年の正保年間第百十代後光明天皇)時の黒田藩主が平和の洪鐘が無いことを知るや早速藩内の名工に命じて新鐘を鋳造させ八所宮に奉納したのでありますが、明治元年神仏分離令が発布(所謂廃仏毀釈の令)されると共にそのまま存置することが出来なくなったので明治三年十二月遂に鞍手郡笠松村住故古野ノエ氏の懇望により米四十六俵にて売却し、同女子は直ちに同村真学寺に寄進してありましたが、昭和十七年九月戦争の犠牲となり供出することになりましたので、同寺氏子関係者がその解除を陳情しましたが斥けられ今は求める術もありません。

 この様にして当社の洪鐘は数奇な運命を辿って来ましたが、この度氏子の長年の熱望と厳島神社当事者の理解とテレビ、新聞社その他神縁深い各方面の方々のご支援により漸く初代「平和の洪鐘」が昭和五十九年十月六日六百年の歴史を刻んで里帰りし八所神社々頭にお目見えすることになったのであります。

 御参拝をいただく大方の皆様、私共は遠い先祖の心を今こそ、世界平和に向けて宣揚したいものと思っています。御協賛賜りますようお願い申し上げます。


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拝殿
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本殿

神社名 八所宮
住所 福岡県宗像市吉留3186
TEL 0940-33-4467
御祭神  
創建年  
社格  
建築様式  
駐車場  
御朱印