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【佐賀県みやき町】江見八幡神社

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佐賀県みやき町鎮座の江見八幡神社

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江見八幡神社肥前鳥居一基

 江見八幡神社の創建は明らかになっていません。しかし、永禄十一年(1568)に龍造寺隆信が祈願して社殿を再建したという記録が残っています。龍造寺隆信は、永禄五年(1562)から天正三年(1575)の間に四回にわたり、少弐一族の横岳氏が居城する西島城(みやき町本分地区)を攻めています。江見八幡神社から西島城は、北東650mの距離です。このことから龍造寺隆信が西島城攻めの際に戦勝祈願として、この江見八幡神社を再建したと考えられます。

 この江見八幡神社の鳥居は、砂岩系の石材を使用し、全高255㎝、笠木幅312㎝、柱間(基部)220㎝と非常に小ぶりな鳥居となっています。柱には銘が線刻されており願主「大河五〇良左衛門尉」他三名の大河一族の名や宮司名などが記されているほか、「慶長十六年(1611)辛亥八月吉日」という造立銘も記されています。

 肥前鳥居は慶長年間(1596-1615)に最も盛んに製作されたということで「慶長鳥居」という別称もあるほどです。江見八幡神社肥前鳥居は、まさしく肥前鳥居最盛期に製作されたもので、造形的にもその特徴を色濃く残しています。また全体として非常に小ぶりである点なども、同じくみやき町指定有形文化財に指定されている「千栗八幡宮肥前鳥居」とは違う意味での特徴であり、非常に重要度の高いものです。

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拝殿

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本殿

 

 

神社名 江見八幡神社
住所 佐賀県三養基郡みやき町大字市武1278−1
TEL  
御祭神  
創建年  
社格  
建築様式  
駐車場  
御朱印