【東京都千代田区】日枝神社
古事記に「大山咋神亦の名は山末之大主神、此の神は近淡海国の日枝山に坐す、亦葛野の松尾に坐す鳴鏑に成りませる神也」とある。大山咋神は山・水(咋)を掌り、大地を支配し萬物の成長発展、殖産の隆昌を守護し給う広大なる御神徳を拝し、山王と尊称される。
由緒
江戸山権現社の始源は古く、鎌倉初期に遡り、秩父重継が江戸貫主を名乗り、その館に山王社を勧請した。次に文明年中(1470~)、太田道灌公が江戸城内の鎮守として、更に天正十八年(1590)徳川家康公入府に際し、荒漠たる武蔵野開拓・大江戸鎮護の神として城内に奉祀、歴代の将軍世嗣・諸大名の参詣は絶えず、明暦の大火の後、萬治二年(1659)四代家綱は溜池に臨む景勝の地、星ヶ丘に天下泰平、万民和楽の大江戸を守護する祈願所として結構善美を尽した権現造りの社殿を造営した。山王まつり、御用まつりとして盛儀を極めた。
大政奉還、東京奠都、明治元年十一月(1868)にあたり勅使奉幣の上、准勅祭社に、明治十五年官幣中社、大正四年官幣大社に列せられた。
復興
大東亜戦末期昭和二十年五月(1945)江戸権現造りの国宝社殿は被災した。現社殿は昭和三十三年に復興、次いで神門、廻廊、参集殿を造営、太田道灌公江戸城内鎮斎五百年を記念して宝物殿を新築、「日枝神社史」を発刊した。永田町山王地区の再開発に当神社も地権者として参企し、平成十二年に至り祈願所山王夢御殿の新築、境内の整備、山王パークタワービル、新参道橋、参拝用エスカレーター設備、社務所等を建設した。
復興後五十年を経た社殿屋根葺替工事を行い、装飾の天井絵掲額は東京芸大の協力で平成二十年(2008)に完成される。
楼門
拝殿
神社名 | 日枝神社 |
住所 | 東京都千代田区永田町2丁目10−5 |
TEL | 03-3581-2471 |
御祭神 | 大山咋神、国常立神、伊弉冉神、足仲彦尊 |
創建年 | 鎌倉初期 |
社格 | 官幣大社 |
建築様式 | 権現造 |
駐車場 | |
御朱印 |