【佐賀県武雄市】武雄温泉楼門
国重要文化財 建造物
武雄温泉新館及び楼門 二棟
武雄温泉の新館と楼門は、武雄温泉組(現在の武雄温泉株式会社)が、辰野・葛西建築事務所に設計を、清水組(現在の清水建設)に施工を委託し、大正三年(1914)に着工、翌四年に竣工しました。辰野金吾は唐津出身で、明治から大正期にかけての我が国の建築界における第一人者として知られています。この新館と楼門は、辰野の晩年の大作と言われる東京駅と同期の作品ですが、現存する中で数少ない木造建築であり、辰野の設計になる佐賀県内唯一の建築物です。また、正面に竜宮門をおく配置計画、複数の浴室と休憩室を一体化した施設計画など、保養施設の歴史を知る上でも重要なことから、国の指定を受けました。
〇新館
木造入母屋造桟瓦葺 二階建
桁行正面十四間、梁間三間
一階 男女大浴場各二室・上々湯各三室
二階 和室五部屋
〇楼門
桁行 6・8m 梁間4・9m
高さ12・5m
屋根 入母屋造・本瓦葺
下層 白色漆喰塗り大壁
遺跡名 | 武雄温泉楼門 |
住所 | 佐賀県武雄市武雄町大字武雄 |
TEL | 0954-23-2001 |
年代 | 明治時代 |
指定区分 | 国指定重要文化財 |
駐車場 |