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【大分県豊後大野市】犬飼石仏

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犬飼石仏

昼なお暗き岩窟にうかぶ不動明王

 

犬飼石仏は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて作られたと考えられている不動明王像で、弁髪、天地眼、上下牙など天台宗系の儀軌(造仏のきまり)を色濃く残しています。木彫仏に比べやや制限のある表現ではあるものの、石に彫られているものとして完成度が高く、半肉に彫りつけられた質感とあわせて貴重な仏像です。ここには仏像を守るための覆屋が架けられ、仏様を守るには最適の環境に保たれています。

 

9万年前、阿蘇山がおこした巨大噴火は大規模な火砕流を発生させ、この地を埋め尽くしました。その火砕流はそのまま冷えて固まり、加工しやすい岩石となったためこの地には石の文化が発達しました。ここ犬飼石仏が彫り込まれた崖も、阿蘇山火砕流が冷えて固まったものです。崖には、火砕流が堆積する以前と以後の境がくっきりと残されています。


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不動明王
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南無大師遍照金剛
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遺跡名 犬飼石仏
住所 大分県豊後大野市犬飼町田原
TEL  
年代 平安時代末期から鎌倉時代初期
指定区分  
駐車場 有(安置しているお堂の前か?)