【福岡県宮若市】金毘羅様
金比羅様
犬鳴川右岸の此の地に祀られている左側の自然石は、舟の運航や交通安全を守って下さる金比羅様です。
1700年頃に遠賀川流域で始まった焚石(石炭)の採掘は、犬鳴川の水運を利用して川舟(川■または五平太舟という)で運んでいました。
昔の磯光村うちで生産された石炭は、荷車などで運ばれて来て、此の直ぐ先の犬鳴川の舟場(そこを水越と言う)で川■に積み替えられて運ばれていました。
犬鳴川を下る川■の石炭は、直方市植木の天神橋下流にある花ノ木堰の所で、更に大型の川■に積み替えを行い、下りは四日ほど帰りの上りを約半月をかけて遠賀川の川口付近まで往来していました。
このように犬鳴川を通る川■の交通安全と焚石生産輸送の繁栄を祈って祀られたのが此の金毘羅様です。
金毘羅様の右側に祀られている猿田彦大神(庚申様)は、更に古くから祀られ、辻の神また道祖神ともいわれ、道案内と交通安全を守って下さる神様です。
明治35年2月に鉄道の桐野線(宮田線)、37年十一月には菅牟田線が開通し、石炭の輸送は鉄道でされるようになり、犬鳴川の川■の姿は消えていきました。
今では川■の姿はありませんが庚申様とともに、交通安全を見守っておられます。
金毘羅様
遺跡名 | 金毘羅様 |
住所 | 福岡県宮若市磯光 |
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年代 | |
指定区分 | |
駐車場 | 無 |