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【九州八十八箇所百八霊場】100番札所 金剛乗寺

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熊本県山鹿市の金剛乗寺
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高野山真言宗護国密山佛性院

金剛乗寺談議所略由緒

 

そもそも山鹿湯町なる菊池加藤細川の代々藩主の祈祷寺遠き由来を訪ぬれば五十三代淳和帝825年天長二年の巳の年に弘法大師が九州に真言秘密の妙教を弘めんために山鹿にも錫を留めて地を選び建立し給う霊地なり。大師九日のその間茲に談義をし給へば九日町や談議所の名も是よりぞ出でにける。西の高野と言う程に名も高かりし霊跡も、是霜うつり年かはり衰へたるを元暦のかたじけなくも後鳥羽院勅願再興あらせらる然るを元徳元年に中僧正恵鏡法印、中興の祖として薫せらるそののち文明五年の春1473年当時法印菊池家の兼朝公の舎弟なる宥明法印大徳が、温泉出止みしその時に、祈祷によりて朧月の二十日の夜の丑の刻身命不惜の法力に■れたる湯をば祈り出し重朝公より境内一町三セ 寺領八十石僧屋敷、十八ヶ所賜はりて、後の世までの幸いを残し給うぞ有難き御恩を受けたる法印の徳を慕うて感恩の儀式は今に湯祭灯篭と、残りて町の繁栄を一しほ添ふるものぞかし、山鹿湯町の氏寺と歴史を重ねて今ここに真言祈祷の大院なり 南無大師遍照金剛

 

宥明法印 遺木の童子椿

『山鹿小唄』野口雨情 作

童子椿は 花なし椿 山鹿千軒 たらいなし
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石門
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開創1200年祭記念事業

楼門修復の御寄進のお願い

 

 肥後藩大名も参勤交代の折くぐったと伝わる楼門ですがその詳しい建立年は不明、総ケヤキ造り二層式、星霜を経て装飾消摩し老朽が進んでおります。また此度の地震でも被害を被りました。

これを受け、2025年に迎える開創千二百年祭の記念事業として、楼門の修復と周辺の荘厳の事業を発願いたしました。

 修復は二階層以外ほぼ新築、基礎全般・石段にも及ぶと思われますが、推定三百年とも伝わる創建当時の威厳ある姿に立ち帰ることと存じます。

皆様の御協力を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

三味の風に香るや 薬師仏

山鹿 湯の寺 法輪の花
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楼門
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本堂

寺名 金剛乗寺
住所 熊本県山鹿市山鹿1592
TEL 0968-43-3539
本尊  
創建年 825年
駐車場  
備考