【中国観音霊場】5番札所 法界院
仁王門
道讃禅定門石灯篭
この石灯篭は豊島石(凝灰岩)製で慶長3年(1598)の造立である。高さ222㎝を測り、基礎から中台までが平面円形で、中台には胎蔵界大日如来の種子■を刻み、竿部に銘文を刻む。火袋は八角形につくり一区に火口を設け反対側に宝珠形の窓を開き他の六区は地蔵を刻む。火袋上には蕨手のついた六角形の笠を重ねてある。
桃山時代の在銘石灯篭は県下でもまれで、全体に古調をおび、各部とも完存する貴重な作例である。
道讃禅定門石灯篭
報恩大師開基とされる金剛山遍照寺法界院は、聖観音を本尊とする真言宗の寺院である。現在の本堂は安政2年(1855)以降の再建であるが、入母屋造り妻入りの大規模な建築で、内部の須弥壇には平安時代末期の多聞天・持国天の立像が安置されている。
木造聖観音菩薩立像は当時の本尊で、現在はこの収蔵庫に安置されている。像の高さは103.7㎝の檜の一木造りで素朴な作柄を示す。当初は彩色像であったと考えられ、白色顔料などの痕跡がある。内刳はなく体部に条帛をかけ、裳を着けるが、彫りは浅く襞も簡素である。体躯は肩幅が広く安定感があり全体に古様を残しており、平安時代■の作と伝えられる。
本堂
安政2年(1855年)建立 屋根の瓦に「金」の字があるのは山号が金剛山であるからです。御本尊は聖観世音菩薩(一刀三礼の霊像・国の重要文化財指定)脇仏の多聞天・持国天は共に平安時代の藤原中期の作と伝えられている。
本堂
寺名 | 法界院 |
住所 | 岡山県岡山市北区法界院6−1 |
TEL | 086-252-1769 |
本尊 | 聖観音菩薩 |
創建年 | |
駐車場 | |
備考 |