【中国観音霊場】15番 漢陽寺
鹿苑山 漢陽寺
漢陽寺は、鎌倉時代末から室町時代初頭のころ大内氏によって建立されたと伝えられています。開山は用堂明機禅師で、明国留学中にみた漢の洛陽城の地形はこの地によく似ていたところから漢陽寺と名づけたとされます。
漢陽寺裏山に掘られた潮音洞は、十七世紀の中頃、岩崎想左衛門重友が鹿野台地の農業用水や住民の生活用水を得るために掘りぬいた水洞で、昭和四十一年に県指定文化財(史跡)に指定されました。
また、当寺院の庭園は重森三玲の作で、本堂前庭の「曲水の庭」をはじめとして、日本庭園の様々な手法を一覧することができます。
潮音洞、清流通り
潮音洞は、錦川支流渋川から用水を取り入れるかんがい用隧道であり、県指定文化財となっている。漢陽寺本堂裏の隧道から流れ出る水は、境内の日本庭園を形成する水流となったのち、清流通り沿いを流れ、下流の農業用水、防火用水として用いられている。
この水は、漢陽寺において、静的な日本庭園に動的な彩りを与えるとともに、清流通り(延長545m)においては、水を利用した人の営みを伝える水車や、四季の移り変わりを感じられる。巨木群やしだれ桜が一体となった景観を形成しており、水を中心として自然・文化、そして住民の生活が一体となった散策スポットとなっている。
また、民間、行政がそれぞれ保全活動を行っており、豊かな環境を保全している。
山門
潮音洞
本堂
寺名 | 漢陽寺 |
住所 | 山口県周南市大字鹿野上2872 |
TEL | 0834-68-2010 |
本尊 | |
創建年 | 室町時代初頭 |
駐車場 | |
備考 |