【九州三十三観音霊場】8番 宝積寺
大分県日田市の宝積寺
木造大日如来坐像
木造毘沙門天立像
宝積寺は、寺内に残る石造物や仏像に書かれた銘文などから、中世にはすでに宝積禅寺としてこの地にまつられていたことがわかる。
本寺に残る本尊の大日如来坐像は、手を法界定印に組んで蓮台に安座する。像の高さは75センチ、柿材を用いた寄木作りでつくられるが、下の台座、蓮華座は後世の作である。像底に書かれた銘文から津江、安心院、用松氏などこの地の豪族によって天文十年(1541)に造立されたことがわかる。
木造毘沙門天立像は足に踏まれた邪鬼ともに一木造りで、高さは51センチ。背部には彫り込みがあり、その内部や蓋に書かれた墨書から、大蔵永学などの人物によって天文十六年(1547)に造立されたことがわかる。この像は宝積寺伝来のものではなく、もと筑後地方からもたらされたとされるが、日田大蔵氏との関連が考えられる。
本堂
寺名 | 宝積寺 |
住所 | 大分県日田市山田町1174 |
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本尊 | |
創建年 | |
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備考 |