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【九州四十九院薬師霊場】3番 安国寺

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木造白衣観音坐像

 

 室町時代頃の作品で、像高は49.5㎝です。ヒノキの一木造で、端正な顔立ちです。膝前で手を重ね座す姿が繊細に表現されています。膝の裏側には別の材で補修したことを伝える元禄10年(1697)の墨書が残されています。

 源頼朝の菩提を弔うため西国を遍歴していた家臣が「わが安座する所は、白馬嘶くところなり」という観世音菩薩のお告げを受けました。遂に下山田の白馬山にたどりつき、背負って来た「白衣観音」を岩屋に安置したといわれています。

 延元元年(1336)足利尊氏は多々良浜での菊池氏との戦いで、勝機がないことを悟り白馬山中深く逃げ込み、岩屋の白衣観音に祈願したところ、菊池軍の追っ手から逃れ、九死に一生を得たと伝えられています。
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不知火光五郎関
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薬師堂

 

寺名 安国寺
住所 福岡県嘉麻市 中山田下288
TEL 0948-53-0112
本尊  
創建年  
駐車場  
備考