【筑前国中三十三観音霊場】25番 清水寺
青龍山清水寺
天平年中に行基によって開基された伝説をもつ鞍手地方最古の寺であり、真言宗仁和寺の末寺である。本尊の千手観音菩薩は行基作と伝わっている。
戦国時代の天文年間(1532~1555)に大友宗麟の筑前攻防の折に戦火に遭い、その後に立花軍により寺を焼失した。江戸時代となり、三代将軍家光の治世、田川郡興国寺住職元寿師が、諸寺巡拝中、当地に足を止め承応二年(1653)本堂を建立する。
この寺は、標高200mに位置し、筑前国中三十三ヶ所霊場の第二十五番札所で、当地の山岳仏教の発祥地である。境内の一角には、天空に聳える大銀杏の大木がある。嘉永三年(1850)六月、西山大山崩れの折、土に埋もれ、現在の大木は脇枝と伝えられる。また周囲に村人十三人の命をのんだ所で、以来百数十年の歳月を経た今日まで、地元により、供養が営まれている。
「清水の観音様」で親しまれている清水寺です。正面の観音堂には、清水寺の本尊の千手観音像が安置され、左側の本堂には十一面観音菩薩坐像(県指定文化財)が安置されています。
境内から若宮盆地をはじめ、北九州地方を見渡せ、秋から冬にかけて雲海が見られる、すばらしい場所です。春には安全祈願の「護摩たき」も催されます。
鐘楼
三重塔
本堂
寺名 | 清水寺 |
住所 | 福岡県宮若市黒丸1558−1 |
TEL | |
本尊 | 千手観音菩薩 |
創建年 | 天平年中 |
駐車場 | 有 |
備考 |