【佐賀県鳥栖市】秋葉神社
秋葉神社縁起
火防・火伏の神、火之迦具土神を祭神として、静岡県周郡の秋葉山本宮秋葉神社で発祥した「秋葉信仰」は、中世にはすでに修験者の手により流布していた。
江戸時代貞享二年(1685)に神社の眷属神である、秋葉三尺坊の御輿が、東海道沿いに京都と江戸に向かって渡御したため、治安を乱すとして幕府が禁令を発したが、この事件が噂をよんで全国的に流行し庶民の信仰を集めた。
このような世相の中、当時の今町(現秋葉町)は度々火災が発生し町民はその対策に苦慮していた。
なかでも享保年(1716~1736)の大火では町中の殆どの家屋が焼き尽くされ、人々は零落し、大変悲惨な目に遭ったため「町内繁栄・安全、且つは火鎮めの為、遠州秋葉山大権現(秋葉三尺坊大権現)今町之内に勧請仕り度く祈念仕り」として秋葉講を設けるとともに寛政年中(1789~1801)そのご神体を申し請け、当神社を建立するに至った。
第一 我を信ずれば、失火と延焼と一切の火難を逃す。
第二 我を信ずれば、疫病と災難と一切の苦患を救う。
第三 我を信ずれば、生業と心願と一切の満足を与う。
拝殿(本殿はなし)