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【福岡県うきは市】水神社

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福岡県うきは市鎮座の水神社
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水神社の由来

 

 この水神社は、吉井町で最も小さな九尺二間の拝殿と、奥の神殿は石祠という昔ながらの素朴なたたずましですが、吉井町を東西に貫通する用水路(南新川)の要に位置する大切な川の神様で、日々の暮らしや生産流通に深く関わって、長く地域の人々の尊崇を集めてきました。

 水神社を包むように流れる水路が掘られたのは、三百年以上も昔。当初は灌漑用でしたが、すぐ生活用水にも利用され、防火用や水上運輸にも重宝されました。やがて、水車を回して新しい動力エネルギー源となり、数々の新興産業を育てては、吉井町の富と文化を生み出してきました。その一方では、恐ろしい水害や悲しい水の事故を齎しました。人々は川に感謝し、川を恐れ、川と大事にふれあうことの大切さを知り、それを形に表すため、この水神社を祀って天保13年(1842)秋に建立したと伝えられています。この一帯の地名を「金川」といいますが、「金を生み出す川」から、名付けられたという説もあります。


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近くの用水路
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拝殿