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【福岡県東峰村】岩屋神社

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福岡県東峰村鎮座の岩屋神社

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岩屋神社本殿

この岩屋神社本殿は、元禄十一(1698年)に筑前福岡藩四代藩主黒田綱政によって建立されました。江戸時代初期からの豊前国彦山と黒田家との対立が、元禄九(1696年)に江戸幕府の裁定により解決し、福岡藩の方針通りに岩屋社が彦山末から宝満山末へと変わったことへの成功報酬であったとも考えられます。

その構造は、茅杉皮重ね葺一重入母屋造りの外殿と、その内部の厚板葺き片流見世棚造りの内殿からなります。

外殿は大岩の権現岩の窪みを利用して作られ、内殿の前には薦に包まれたご神体の宝珠石が祀られているという、珍しい形式です。また、彦山修験道に関係する17世紀にさかのぼる数少ない貴重な建造物として昭和63年に国重要文化財に指定されました。

 

岩屋神社のご神体・宝珠石(星の玉)

村名・村章の由来でもある宝珠石は、本殿中央部にあり、薦に厚く覆われ、中を見ると目がつぶれるとされ、宝珠石そのものを見た者はいません。

欽明天皇八(547)年のある日、突然、光り輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきました。そこで、それを宝珠石と名付け、ご神体とし神殿を造り安置しました。

大化四(648)年閏9月19日には、村民に神のお告げがあり、それ以来連綿と、閏年の9月19日(現在は10月19日)には、本殿内の宝珠石の薦を数枚残して取り換える薦替えの儀が行われています。

宝珠とは、仏教用語で、仏の象徴であり、何でも願いが叶う不思議な宝石という意味でうす。鎌倉時代の彦山の記録・彦山流記には、行者は、必ずこの宝珠石に祈らなければならないと書かれています。

また、宝珠石は、星の玉とも呼ばれ、伝説の通りならば隕石なのかもしれません。

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本殿

 

 

神社名 岩屋神社
住所 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山4150
TEL  
御祭神  
創建年 547年
社格  
建築様式  
駐車場  
御朱印