【大分県玖珠郡九重町】松木自然石板碑
享禄二年(1529)の逆修碑で、銘文は「妙有一漚之前・為逆修善根也、法名■真禅定門・妙宿禅定尼・豊借先聖之趣乎・千時享禄二丑年九月二十七日 大施主敬白」とある。銘の上の梵字は、釈迦三尊仏を表し次のものが刻まれている
バク 釈迦如来 中央上部
マン 文殊菩薩 下部右側
アン 普賢菩薩 下部左側
一漚(イチオウ)とは、禅宗教文の中にある語で泡と同じ意味で、色即是空に通じる。逆修とは、自分の生存中に自分のために死後の法要を営むことをいい、預め修するから預修のために建てた供養塔や石仏が多く見られる。善根とは善い果報を招くべき善因。先聖とは、戦争に行くのに宗教について議論しあっても無駄であろうという意味である。
また法名の禅定門・禅定尼とは、仏門に入った在俗出家の男性の法名に禅門または禅定門がつけられ、これに対し女性は禅尼・禅定尼がつけられる。
松木自然石板碑
遺跡名 | 松木自然石板碑 |
住所 | 大分県玖珠郡九重町大字松木 |
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年代 | |
指定区分 | 県指定 |
駐車場 |