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【福岡県みやま市】石神山古墳

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石神山古墳

武装石人

石棺

 

 石神山古墳は上楠田集落の北方、東西にのびる丘陵西端の標高56mに立地する前方後円墳で墳丘の長さは約58・5m、造られたのは5世紀とみられます。

 明治四十四年に付近を開墾中、阿蘇溶結凝灰岩を原材とした丸彫り像の石人一体と、大中小三基の石棺をおさめる石室などの施設は見られず、直葬と考えられ、石棺の内部は朱塗されており、剣片、刀子(ナイフ・小刀)片、銅釧(青銅製腕輪)、鍍銀(薄い銀の膜で飾られた)銅器が出土しています。石人は高さ106㎝、衝角付兜(兜の前の部分が船のへさきに似ている)をかぶり、七段の草摺(腰、大腿を護る)と三板鋲留の短甲(胴巻き)を装着し、赤色顔料(水には溶けない絵の具材)が塗られています。顔面や右肩などを破損していますが、武装石人としては保存状況が良く、古墳時代の武人の姿が写実的に表現されています。
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この中に石像が納められている
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武装石人
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石棺
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