【福岡県飯塚市】川島古墳
川島古墳公園案内
昭和63年(1988)、道路改良工事中に古墳(川島古墳)が発見され、飯塚市教育委員会で発掘調査を行ったところ、貴重な装飾古墳であることが明らかとなりました。
遠賀川上流域における装飾古墳としては、桂川町の王塚古墳(国特別史跡)、宮若市の竹原古墳(国指定)に次いで3番目に発見されました。この川島古墳(川島11号墳)は、学術的価値の高さにより、平成4年(1992)に県指定史跡となりました。他に市内の装飾古墳は、西徳前にある山王山古墳があります。
川島古墳公園は、装飾古墳の保存をはかり、郷土の歴史学習の場として公開・活用するため、近接する3期の古墳(川島古墳群、市指定史跡)を含めて整備され、平成10年(1998)4月に開園しました。
川島古墳、川島古墳群はいずれも6世紀頃に築造された古墳で、当時この一帯を支配していた豪族の墓と考えられます。
出土品は、飯塚市歴史資料館に収蔵、展示しています。
川島2号墳
川島2号墳は直径16m、高さ2.5mの円墳で、内部には前室と玄室の2室があり、全長5.6mの横穴式石室が築かれています。石室入口は破壊され、一部石材が失われていました。石室には花崗岩が使われています。
昔から開口していたため副葬品はあまり残っていませんでしたが、石室および古墳の周囲から須恵器、耳環、勾玉、切子玉、小玉、鉄鏃、刀子が出土しています。6世紀後半頃に作られた古墳です。
平成8年(1996)に川島1号墳、10号墳とともに市指定史跡となりました。
石室入口
川島1号墳
川島1号墳は直径17m、高さ2.8mの円墳で、墳丘の裾には馬蹄形に周溝が廻っています。内部には前室と玄室の2室があり、全長7mの横穴式石室が築かれ、玄室の奥壁には石棚があります。石室には花崗岩が使われています。
昔から開口していたので副葬品はあまり残っていませんでしたが、石室および古墳の周囲から須恵器、鉄器片が出土しています。6世紀後半頃につくられた古墳です。
平成8年(1996)に川島2号墳、10号墳とともに市指定史跡となりました。
古墳名 | 川島古墳 |
住所 | 福岡県飯塚市川島407 |
築造年代 | 6世紀頃 |
型式 | 円墳 |
大きさ | |
石室 | |
駐車場 | 有 |
備考 | 公開日のみ見学可 |