【山口県下関市】岩谷古墳

岩谷古墳（6世紀後半）

　岩谷古墳は、6世紀後半頃に下関氏椋野町岩谷後に作られたお墓です。昭和45年（１９７０）に、中国自動車縦貫道が建設されることになり、山口県教育委員会が発掘調査を行い、下関市立図書館に移築され、下関市立考古博物館に再移築されました。

　古墳の盛り土の直径は、約13.65m。高さは約４ｍ以上あったと推定されます。

　この古墳は、羨門（せんもん）と呼ばれる入り口から、奥まで約5m、幅は約１．７ｍあり、前室と奥室に分かれています。

　古墳は、下から石を組むたびに外に土を盛っています。奥の壁には1枚の大きな石を建てています。周りは天井に近くなるほど狭くなり、石も次第に小さくなっています。

　この古墳は、石組みが終わったのち、盛り土の2個所に大きな須恵器の甕や土師器を置いてお祭りをしたのち、さらに盛り土を行って古墳の形を整え完成させています。

石室入口

前室

奥室

奥室左側

奥室左側

奥室上部

古墳名	岩谷古墳
住所	山口県下関市大字綾羅木４５４
築造年代	6世紀後半
型式	円墳
大きさ	直径約13・65m、高さ約4m。石室奥約５ｍ、幅約1・7m
石室
駐車場	有（下関市立考古博物館）
備考