歴研

歴史好きの歴史好きによる歴史好きの為のブログ

【福岡県那珂川市】別所毘沙門天

f:id:rekiken9:20200404183937j:image

福岡県那珂川市鎮座の別所毘沙門寺院
f:id:rekiken9:20200404183910j:image

別所毘沙門寺院の由来

 

 鎌倉時代の弘安八年有名な岩門合戦があった。その十五年後の正安二年修学院文書の中に背振山東門寺水上坊の法橋長印置文案に岩門郷別所毘沙門寺院主職(所領所職)を大進房栄印と文殊丸に譲るとある。このことからも当時、別所にはすでに毘沙門寺院が存在していたことが判る。奈良・平安・鎌倉時代にかけて背振千坊と栄えた背振山東門寺の北方を守る大切な毘沙門寺院であった。

 お堂の中にある毘沙門天は高さが約1m58cmである。長年月を経て傷みがはげしいので博多の仏像師に修復に出された師はこの像を見られ、即座に九州には三体しかない。

現在はおそらくこの一体しかないだろう、鎌倉時代まで十分さかのぼる大切な仏像であると「郷土史家」川崎幹二氏より言われた。

 昭和62年7月新しく修復されているが気品のある見事な仏像である。毎年、冬至の日には毘沙門天祭が行われる。当日の南瓜ぜんざい「銭財」は有名で、近郷の善男善女の参拝者で賑わう。

この南瓜ぜんざいを食べると中風にならない。火災の火元を出さないと代々申し伝えられて、家内安全・商売繫盛の仏様であると今でも盛大にお祭りをなされている。
f:id:rekiken9:20200404183919j:image

大山積神社もある
f:id:rekiken9:20200404183928j:image