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【熊本県荒尾市】四山神社

熊本県荒尾市鎮座の四山神社

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四山神社は虚空蔵菩薩降臨の地として、延久二年(西紀1070年)菊池則隆公が初めて堂宇を建立されその後、慶長十年十一月加藤清正公により再建され、その頃より虚空蔵信仰は近郷近在はもとより九州一円に広まっていきました。

明治初年、行政上の処置として神仏の習合を分離され四山神社として発足することになりました。現在の社殿は昭和三十年に改築されたものです。

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四ツ山古墳(市指定)

本墳は、四ツ山丘陵(標高56メートル)上の笹原山南丘に構築された横穴式石室墳である。封土はすでに失われ石室を構築した巨石砂岩の用材のみが残っている。墳形は円墳と推定される。石室は玄室(奥室)と前室の二室からなり、西南に開口する。玄室の平面形は奥室2・8メートル、幅(奥室部)2・6メートルでほぼ方形に近く、奥壁、両側壁には巨大な自然石を横に使用している。床面は粘土でかため、屍床の区切は認められない。天井部は巨石を両側壁に架け渡したものと思われ、高さは奥壁部で1・9メートルである。玄室の間には仕切りの石(中羨門)をおいて、奥行1・1メートル、幅1・8メートルの前室がつくられ、川原石が敷かれている。

 昭和二十五年五月発掘調査が行われ、金環、勾玉、剣、刀子、鉄鏃、馬具、土師器、須恵器等の副葬品が出土した。なお玄室、西壁には、円形の刻線があり、東壁にもその痕跡が認められる。石室の構造や遺物などから、六世紀後半頃の後期の古墳に属する。

 四ツ山丘陵上にはこの外、約六基の古墳があり、四ツ山古墳群を形成していたが、四ツ山炭鉱開発に当たり消失し、明らかではない。本墳の開口はかなり古く、虚空蔵菩薩降臨の信仰を生む霊地となった。遺物は四ツ山神社社務所に保管されている。


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四ツ山古墳
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境内社綿津見神
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拝殿
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本殿
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神社名 四山神社
住所 熊本県荒尾市大島818
TEL 0968-62-1390
御祭神 天之御中主神高御産巣日神神産巣日神
創建年 1070年
社格  
建築様式  
駐車場
御朱印